2014年 11月 15日
第2回植物観察会(その2)
ブナの林、カラマツ林、そしてトチノキの林と続いています。
みんな、バッチのレメディになっている植物たち。
特徴のある大きく手を広げたような葉っぱが
青空を背景にして、風に揺れています。
なんて微妙な黄葉でしょう。
「ホワイトチェストナット(トチノキ)」
5月には白い花を咲かせていましたっけ。
目を凝らしてみていると
枝の先がチカチカ
まるでライトがついているみたいに光っています。
う~~ん、残念
スマホの画像ではイマイチ
カメラを持ってくるべきでした。
おまけに、もうバッテリーが切れそうです。
「チェストナットバッド(トチノキの新芽)」も
間近に見ることができ、大満足。
ここから画像はないけれど
東海の森を抜け、万葉の散歩道へ。
水の流れている岸の近くには
先ほど見たアカシデより大柄なイヌシデを見て、
またしても、その美しい樹皮に魅せられます。
バッチがレメディを作った「ホーンビーム(セイヨウシデ)」の樹皮にも
こんなふうに特徴的な縞模様があると言われます。
ホーンビームはカバノキ科
つまり、白樺と同じパイオニアプランツ~
伐採地や焼け地に真っ先に芽吹く先駆樹種、
けれどホーンビームの指標から読み取れるのは
そういった先駆的な力というよりは
同じ場所に留まっていても、
新しい視点によって、自らを耕すという感じが私はします。
細い若木の「ウォルナット(くるみ)」もすぐそばに見つけました。
途中で「ゲンチアナ」が咲いていたらしい
草むらをのぞき、明るい花畑に向かいます。
と言っても今はお花はほとんどありませんが...
桜の季節はさぞかしきれいでしょうね。
突風が吹いてきました。
風が冷た~い。
日が燦々と降りそそぐ明るい場所には
「オリーブ」、
ぐるりと回ると、「チェリープラム」
場所を覚えておき、早春に会いに来ましょう。
花園橋を渡ったあたりに
アキニレがあると聞きました。
ニレは「エルム(セイヨウニレ)」
みんなで探したのですが見つけられず...
札幌の北大植物園では見事なハルニレがいっぱいいっぱい。
東海の地域では、ハルニレの生育は難しいそうです。
最後はアメリカンガーデンの「クラブアップル」の木の下で
可愛い小さな赤いクラブアップルの実を拾い集めて遊びました。
休憩所のテーブルの周りに、押しくらまんじゅうのようにみんなで座り
それぞれが描いたスケッチを見せ合い、観察で気付いたことを話し合います。
1人で見ていては気付かないようなことが
大勢で見ると、いっぱい気づかされます。
なぜなら、それぞれ見るところが、みんな違うからです。
何を見ているのか、
何を見ようとしているのか、
何が見たいのか
何を見たくないのか
何にも見ていないのか
観察に感情が乗っかってしまうことも多く
本当に「見る」という作業を通して
自分の癖というものが明らかになります。
それにしても、近隣種も含め、
ざっと15種以上。
花の咲く春にはもっと数が増えるはず。
おぬし、やるな、東山植物園!!!
また来ようね!と口々に交わしながら、
笑顔で散会となりました。
一日野外ですごしたこんな日は、何と心地よい疲労感なのでしょう。
おまけ画像は、露に濡れたハリエニシダの花「ゴース」
by kreuz7
| 2014-11-15 02:57
| 植物観察