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「良い仕事を行い、自分の人生でなすべきことを追求し、何か重要なことをしたいと願っていますが、それはしばしば人類のためになることです。しかし自分がやろうとする仕事があまりにも難しく、一人の能力を超えていると感じるときには、気落ちしてしまいます」 エドワード・バッチ『トエルブヒーラーとその他のレメディ』より


八ヶ岳自然文化園の敷地内に、堂々と両手を広げたような大きなハルニレがあることを知り、定点観察をはじめたのは初夏の頃、瑞々しい新緑の季節でした。それから半年余りですから、開花や芽吹きなどの観察ができるのはこれからです。

エルムはご覧の通り、背が高く巨大で美しい樹木です。材は堅く耐久性があり、水にも強く、蒸気をあてると曲げることもできる柔軟さを持っています。これまで私が目にしてきたエルムは、どれも主幹に寄り添うように垂直方向に枝を伸ばしていましたが、文化園のエルムは、広々とした空間の中で、大きな傘を広げたように、主幹に対してむしろ直角に枝を伸ばして風格のある美しい樹冠を形成しています。あまりに大きくて、枝や葉に手が届かないのが何とも残念ですが、大きな円を描いた木陰に憩うとき、豊かに包まれた幸せな気分になります。

 

エルムの特徴として、真っ先に挙げられるのは、独特の葉の形です。不分裂葉、大小二重の鋸歯縁を持ち、葉の付け根は左右非対称のゆがんだ形をしています。葉柄は短く、葉の表面は堅くざらざらしています。そのため、葉柄の長いアスペンや、細い葉のウィローのように、よく動き、反応の敏感さとはちょっと異なる印象を受けます。惑星の水星と関連付けられるエルムですが、頭では水星の動きの軽やかさと結びつけることはできても、どうしても違和感を覚えます。この立派なエルムと水星をどうやって結びつけることができるのでしょう。

私は40代から50代半ばにかけて、夫に続き、両親の介護をしましたが、その際、老いていくことは、小さな失敗(これまでできたことが、できなくなっていく経験)を積み重ねていくことで、若い時の落ち込みとか、単に自信が揺らぐのではなく、喪失していく、諦めていくプロセスであることを目の当たりにしました。今、自分がその頃の両親の年齢に近づくにつれ、実感として、病人や老いにこそエルムのレメディはもっと使われていいのではないか、という気がしてなりません。


我が身を振り返ると、老いの兆候ははっきりと表れており、食事中にむせたり、平坦な場所で、身体のバランスを崩したりするのは日常茶飯事です。世界に向かって開かれていた目や耳、鼻などの感覚器官が、徐々に閉じていく方向にあるのは火を見るより明らかで、機能が衰えていくことに一抹の不安や恐れを感じないわけではありません。実際、骨折したり、入院などをしたりすれば、とたんに気が弱くなって「もうダメだ」と思ってしまうかもしれません。病気の夫に寄り添っていた時も、それまで何とか保っていた病状が、何かのはずみで悪くなると、たとえ回復しても、元の位置までは戻ってこれないのだと、しみじみ寂しく思ったものです。なぜ、まるで「坂道を転げ落ちる」ように、悪化の一途を辿ってしまうのか。なぜ生きることを放棄してしまうのか。それは、かつてイギリスのどこででも見られたエルムが、オランダエルム病によって、絶滅の危機にさらされたことと、どこか通じるように思われるのです。

ある日、観察を終えて家に戻り、エルムを飲んでいて、ふと気づいたことがありました。

 

それは、エルムがもたらす効果というのは、病人が元通りの健康体になるとか、若さを取り戻すという物質レベルの話ではなく、異なる階層、1つ上のオクターブのことを意味しているのではないか、ということでした。そう考えると、確かに歪んだ葉を付けた枝全体が、大きな葉とみえることや、早春、芽吹きの前に、まるで八分音符が枝に並んでいるようにリズミカルに花をつけること、両手を広げたような伸び伸びとした仕草にも、動きがもたらす健やかさを感じます。実際、病んだり、老いたりする道の先に、私たちは人間としての生き方や目的を見出そうとするならば、それは身体の健康や若さを取り戻すことではないことは明白です。この道の先にはもう進めなくなった、という思いを変容させ、昇華させて、もし1オクターブ上の次元に自分を運ぶことができたなら、これこそがエルムがもたらす、人生の仕事、使命の仕上げにつながっていくのではないでしょうか。



もっとエルムを!

へこたれた自分を自ら励ます。エルムのひとしずくをお試しあれ。



# by kreuz7 | 2022-12-27 22:06 | バッチフラワー

ブログの引っ越し

2009年1月
バッチ国際教育プログラムの
レベル1・PTTコースを愛知でスタートするにあたって
このブログを開設いたしました。

の、わりには、
なかなか更新できないことも多かったのですが
たくさんの方々にご訪問いただき
感謝しています。ありがとうございました。

2015年3月、HPの引っ越しに伴い
オフィシャルニュースは、
月間のスケジュールやブログ等
HP内でお知らせすることになりましたので、
よろしければこちらを覗いてみてくださいませ。

http://www.kreuz7.com

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

ブログの引っ越し_c0195369_1135587.jpg

春分の日、東山植物園ではチェリープラムが満開!!
# by kreuz7 | 2015-03-23 11:38 | お知らせ

バッチフラワーを学ぶなら、ぜひクロイツへ
クロイツでは、バッチフラワーレメディを
愛してやまないプラクティショナーが、セルフケアのお手伝いと、
英国バッチセンターが認める、日本で唯一の国際教育プログラム
レベル1の愛知県開催を担当しています



2015年春のバッチフラワーPTTコース_c0195369_109924.jpg
お待たせいたしました。
2015年 春のPTT(愛知)レベル1コース 開催のご案内です
バッチ国際教育プログラムレベル1では、毎週2時間×6回でじっくりと学ぶPTTコースと、
2日間で学ぶコースがあります。(講座内容は同じですが、PTTコースはレメディ体験が6回あります)
あなたも是非、バッチフラワーの国際資格を!!
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バッチ国際教育プログラム レベル1
2015年PTTコース(愛知)受講生募集

第21期・火曜午前(10:15~12:15)クラス

日 程: 4/7、14、21、5/12、19、26 (全6回×各2時間)
受講料:38,000円(教材費・消費税含む)
会 場:クロイツ 愛知県日進市岩崎町
定員:5名
講 師:中村かをる(バッチ財団登録プラクティショナーPTT講師)


満席御礼 ありがとうございました。
今後もお問い合わせは受け付けますが、キャンセル待ちとなります<(_ _)>


PTTコースの詳細は
こちら
お申し込み、お問い合わせは下記まで

中村かをる
keuz7☆zax.att.ne.jp ☆を@に変えてメールをお送りください
TEL/FAX:(0561)72-9612
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バッチ国際教育プログラム(BIEP)は、英国バッチセンターとネルソン社の認可を受けた日本で唯一の団体、バッチホリスティック研究会が開催しています。プログラムはレベル1~3で構成されており、バッチ博士から直接継承されてきた教えを体系的に学ぶことができる世界共通のコースです。レベル1~3までの全課程を修了すると、希望者はプラクティショナーとして国際登録する機会が与えられます。

BIEPのレベル1については、通学コース(2日間)と通信教育(6ヵ月~1年)、そして地方で開催されるPTT(プラクティショナー・ティーチャー・トレーニング)コースの3つのプログラムがあり、PTTコースは、BIEPプログラムの一環として、バッチホリスティック研究会のBIEPコーディネーターの統括のもと、PTT講師としての特別研修を受けた、開催県在住の登録プラクティショナーが担当します。

レベル1の課程を修了すると、バッチホリスティック研究会を通じてバッチセンター認定の修了証書が発行され、レベル2の受講資格が得られます愛知県でBIEPが学べるのはクロイツのみです。
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# by kreuz7 | 2015-03-01 22:36

2015/3月の予定

クロイツ3月のカレンダー

3/02(月)バッチのおしゃべり会:自然の薬箱ランチ
3/03(火)そらクリニック
3/06(金)植物観察会:東山植物園
3/08(日)あかね塾年度末オイリュトミー発表
3/12(木)木曜会 セブンヘルパーズその2
3/18(水)第59回読書会「バッチの遺産5章」:岩崎公民館
3/20(金)岩崎10 Vioce言の葉
3/21(土) Hiroko「おんなのことばvol2」CD発売記念ポエトリーリサイタル
3/25(水)語りと読み聞かせ、声と言葉の講座
3/28-29(土日)BW養成講座名古屋1-2

4/7(火)PTTコースはじまります!!

2月下旬の「バイオグラフィワーカー養成コースの中で
ゲーテ的植物観察をした記憶も冷めないまま
その翌々日には、BFRP東海の仲間たちと
3/6の植物観察会の下見のため
(下見なのに8人も!笑)
東山植物園に行ってきました。

週末の疲れが残っていたからか、
お財布を忘れ、駐車場には入れない
せっかくの年間パスポートも不携帯と
トホホな私でしたが、絶好な観察日和
偶々訪れていたほかのメンバーとも合流し
陽の光と植物の生命力を思いっきり浴びて
満ち足りた一日でした。

BFRP東海主催の、2015年春の植物観察会は
3/6(金)と4/16(木)に東山植物園で行われます。
ご一緒しませんか?

関心のある方は、BFRP東海のブログ
バッチフラワー東海便りをごらんください。 
# by kreuz7 | 2015-02-28 23:59 | カレンダー

2015/2月の予定

「春の歌って、たくさん知ってますか?」

バイオグラフィーワークの中では、
ちょっと気分を変えて
歌ったりすることがよくありますが
私の場合、そんな時に真っ先に思い浮かぶのは
幼いころに歌った、童謡や唱歌です。
一緒に歌っていた父の声や、友達の顔、
その時の風景や匂いまで甦ってきます。

時代や環境が違っても
(つまり、思い浮かぶ歌は異なっていても)
そのプロセスは、みな同じような感じがします。

記憶の扉がパッと開く瞬間、
あなたはどんな歌を歌っているかしら?

さあ、春は名のみ~の風の冷たさ♪ の2月が来ました。

クロイツ2月のカレンダー

2/02(月) バッチのおしゃべり会:自然の薬箱ランチ
2/7-8(土日)BIEPレベル2名古屋開催
2/12(木) 木曜会 セブンヘルパーズその1/オイリュトミー歓
2/17(火)第58回読書会「バッチの遺産4章」:岩崎公民館
2/20(金) 岩崎10 Vioce言の葉
2/21-22(土日) BW養成講座名古屋1-2
2/22(日) 西三河バッチの交流会
2/25(水) 語りと読み聞かせ、声と言葉の講座
2/26(木)オイリュトミー歓 

3月にはBFRP東海主催の植物観察会も開かれる予定。
東山植物園の木々たちも
着々と春の準備を進めていることでしょう。
2月中に一度は彼らに会いに行こう、と心に決めています。
今年こそ花咲くラーチを見たい!!!

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蓼科横谷峡近くの落葉松(ラーチ)林
落葉で小道が埋まっています。
するする滑って、歩きにくかったなあ...

この木に赤い花が咲いたら、春です!!
# by kreuz7 | 2015-02-01 10:51 | カレンダー